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ご近所未来ラボ by ご近所SNSマチマチ

ご近所SNS「マチマチ」が運営するブログです。「マチマチ」のお知らせから、参考になるコミュニティデザインの事例まで色々発信していきます!

公園は地域コミュニティでつくる時代!行政・企業・市民が一緒に公園を運営する仕組み「パークマネジメント」とは?

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『ご近所未来ラボ』では、読者の皆さんの活動に役立つ、これからのコミュニティや地域を作っていく取り組みや考え方をご紹介していきます。

今回は、「パークマネジメント」という考え方についてお伝えします!

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公園を使いこなして、ご近所での生活を豊かにする

皆さん、最近公園に行っていますか?

「公園」というと、子どもたちが遊ぶ場所というイメージが強いかもしれません。しかし今、子どもたちの遊び場にとどまらない、様々な公園の機能が注目されています。

例えば、災害時には防災拠点として、人々に避難する場所や、倉庫に備蓄してある食料などを配布することができます。また、都市部における貴重な緑地として、リラクゼーション効果も期待されています。

このように、公園をより魅力的に活用する方法として、最近、国内外で期待が寄せられているのが「パークマネジメント」という発想です。

 「パークマネジメント」とは、行政・民間・市民が連携して、情報発信やイベントなどを行うことを通じて、地域の人々皆で公園を運営していくという考え方です。

これまでの公園では、作る段階までしか計画されていないことが珍しくありませんでした。しかし、作っただけでは、公園が持つ様々な機能を引き出すことは困難です。

公園で、ヨガ教室やものづくりワークショップ、自然教育スクールなど、人々が参加してみたいと思うような多彩なプログラムを提供することによって、誰もが行きたくなる空間になることを目指しています。

 日本では、東京都をはじめ、様々な都市や地域で「パークマネジメントマスタープラン」が作られ、その計画に基づいて、「パークマネジメント」が実践されています。

「パークマネジメントマスタープラン」東京都建設局(平成27年3月発行)

千葉市:身近な公園のパークマネジメント

働く人の娯楽や衛生環境の向上のために生まれた公園

公園は、1600年代~1700年代のイギリスで誕生しました。市民革命のさなか、それまで王や貴族の領土だった緑地(Park)を、市民が自由に使うことのできる公園(Public Park)として開放したことが始まりです。

その後、産業革命によって都市環境が悪化したため、労働者の娯楽や衛生環境の確保を目的に、各地に公園が作られていきました。

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一方、日本では明治時代から公園が作られるようになりました。

実はすでに、江戸時代には社寺境内や馬場(武士が馬術を見せる場所。近くには出店が出て、人々が集まる盛り場)が町中に存在しており、公園のような役割を果たしていました。明治時代に入り、政府が寺社の跡地を整備し、公園として管理・運営するようになったのです。上野公園や芝公園、水戸の偕楽園など、有名な公園の多くは、この頃に政府によってつくられたものです。

歴史に翻弄された公園の存在が、改めて注目される今

しかし、関東大震災や、度重なる戦争によって、各地の公園は次第に荒廃してしまいます。戦争直後は、空襲で焼け出された人々のたまり場として使われ、治安もあまりよくなかったようです。 

「太平洋戦争は上野公園を大きく荒廃させた。公園内の金属の供出はもちろんのこと、高射砲や防空壕の設置、さらには動物園のゾウやライオンなどの大型動物は空襲の際に人間に危害が加えられるとして処分され、かつて多くの来訪者で賑わっていた面影は完全に消え失せてしまった」

「終戦後も上野公園の荒廃は続いた。公園内には空襲で焼け出された人々が「葵部落」という浮浪者集落を南と北に形成した。葵部落は1950年代後半まで上野公園に居座った」
(以下論文より引用)

 西山弘泰 (2006)「新聞記事が描く戦後上野公園」明治大学文学研究論集 第25号

 
戦後の復興に伴って、防災や教育、レクリエーション拠点としての、公園の重要性が見いだされるようになりました。都市部を中心に、大規模に公園が整備されていきます。

しかし、あまりにも急速に整備したため、防災や教育的な拠点としての使われ方は、なかなか市民に浸透しません。結局、多くの公園が、子どもたちの遊び場としてのみ機能することになってしまいました。

2000年代に入り、日本は少子高齢化の時代を迎えます。これまで公園を使っていた子どもたちが減ることで、公園を使う人が少なくなりました。そして、活用されない公園がたくさん生まれてしまいます。

【参考記事】

www.machizemi.com

公園をきちんと管理し、運営することによって、遊び場にとどまらない公園の価値を発揮させる。そのために、行政や市民、企業など、様々な主体を巻き込んだ、「パークマネジメント」の発想が取り入れられるようになったのです。

「パークマネジメント」が国家的プロジェクトである海外 

海外に目を向けると、公園の発祥の地であるイギリスでは、「パークマネジメント」が日本よりもはるかに進んでいます。地方自治体の重要な事業として位置付けられ、国家プロジェクトとして取り組まれています。

また、アメリカでは、各自治体に公園の管理・運営を専門に行うパークアンドレクリエーション部局が設けられています。さらに、公園ではありませんが、都市の中の空き地を活用し、コミュニティの拠点とする活動も盛んです。こうした活動は、NPO法人など、自治体以外の団体が中心となって進められています。

次回の記事では、海外の具体的な取り組みをご紹介していきます!

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