ご近所SNS「マチマチ」のコミュニティデザインチームでは、よりよい地域社会のデザインを目指して、日々参考になるようなニュースやトピックのリサーチを行なっています。その中で集めた情報を「ご近所未来ラボ」で定期的にシェアしていきます!
私たちと同じように、地域の課題解決に取り組もうとしている、あるいはすでに取り組んでいる方々にとって、少しでも参考になれば幸いです^^
公園内店舗がコミュニケーションの場に
「公園を運営できる立場」は長い間、国や自治体に限られていました。しかし近年は、都市公園法の改正により、民間の参画も可能になっています。さらに、より様々な交流・経験が得られる公園を住民に提供しようとする動きがあります。こちらは、公園内に民設民営レストランが開設することを知らせた記事です。
店舗はコミュニケーションの場としての役割も担い、定期的にファーマーズマーケット(生産農家による直売会)を開催するほか、親子向けの食育イベントや料理教室、大人向けにワインや日本酒と最適な料理を組み合わせたディナー、犬の飼い主の交流イベントなども企画していく。
民間が公園づくりに参画すると、様々な企画や交流がうまれやすくなります。公園に訪れた人たち同士の交流や増えそうで、素敵な取り組みだなと感じました。紹介されているレストラン『Mr.FARMER』は3月15日にオープン予定です。近いうちに、行ってみようと思います^^
公園を活かした空間づくり、パークマネジメントの実例
こちらは、公園を活かしたイベント開催について分かりやすくまとめられています。
この記事の筆者でもあり、イベントの企画運営をした鈴木さんはイベント主催ついて下記のように言及しています。
まちの中に誇れる場所ができること
最後に、主催者として公園でマーケットをやって良かったと思ったことの一つをご紹介します。
柳瀬川マーケットでは、いつもはあまり人がいない公園の広場にも、たくさんの人が集まっていました。お話ししたり、食事をしたり、犬の散歩をしたり、バトミントンしたり、シャボン玉をしたり、それぞれが思い思いの行動をとっていました。
「公園が生き生きとしていた!」「楽園みたいだった。」といったコメントを嬉しいことに多くの方からいただきました。マーケットをきっかけで、まちにある資源の魅力を再認識し、まちの誇れる場所と感じてくれる人が増えてくれると嬉しいなと思いました。
公園でマーケットを開催することで、普段とは違った公園の使い方や新な魅力を発見できるかもしれません。この鈴木さんの事例は、自分の住んでいるまちで何か活動したいと思っている人に参考になるのでは...と思いました。
誰も困らない関係をつくる「ホームレス農園」
生活保護受給者の社会復帰を支援する取り組みをしてる小島希世子さん。そのユニークな取り組みが、記事として紹介されていました。「地域の課題や困りごとを人と人が繋がることで解決する」と語る小島さんは、紛れもなく“コミュニティデザイン”の実践者だと感じます。
小島さんは取り組みについて、記事内では以下のように紹介されています。
「誰も困らない関係」をつくり上げる
小島さんは、「農業界はずっと人手不足。農村に関しては空き家問題もあります。かたや仕事も家もない方がいる。それをうまく結び付けられたらお互いにメリットがあります」と語る。小島さんが言うところの「誰も困らない関係」ができるのだ。
この後「チーム畑」に取り組んでいく過程で「ホームレスの就農の可能性を確信した」小島さんは、2011年に藤沢の農地に場所を移して就農支援プログラムとしてこの取り組みを発展させる。2013年8月には事業化、NPO法人「農スクール」として活動を本格化したのだ。
「人手不足で悩んでいる人」と、「仕事や家がなくて困っている人」。この両者をつなげることで、誰も損をしない、みんなが喜ぶ仕組みを作る……このような新たな取り組みが、どんどん増えるといいですね。
まちに必要なのは「貢献感」
地域創生やまちづくりの文脈で最近よく耳にする「シビックプライド」という考え方があります。
シビックプライドとは、市民が自分の住んでいる、都市に対して「誇り」や「愛着」を持ち、都市の一員であるという認識を持つことです。
こちらの記事では「どうやって住民にシビックプライドを持ってもらうか」という切り口で、さまざまなアイデアが書かれています。印象に残ったのは、次の一節です。
シビックプライドの醸成に必要なことは、私は「貢献感」と「自己有用感」だと考えます。何か行った時に、その場で「貢献できた!」と小さくても感じることが大切です。そして「私にもできることがあるんだ」「私はこの町に必要なのだな」と思えること。イベントに参加して、いきなりシビックプライドが芽生えるということはありません。その小さな小さな積み重ねこそが、「醸成」ということなのだと思います。
自分の貢献感によりシビックプライドが醸成される。日々のコミュニケーションの積み重ねが大切であるのだな……と改めて感じました。マチマチ内では、住人同士が住んでいるエリアについて、日々やり取りをしています。マチマチを使うことで、自分の住んでいるまちのことをもっと好きになってくれるように、私たちもサービスを盛り上げていきたいと思っています!
3月19日神戸で講演!コミュニティデザインのいま
こちらは国内のコミュニティデザインの第一人者の山崎亮さんの講演情報です。今回は今の時代のコミュニティのあり方や住民参画の必要性について講演します。
この講演は無料で参加できます。地域の課題を地域住民が解決する各地のプロジェクトについても聞くことができるかもしれません。コミュニティづくり、まちづくりに関わっている方はヒントが得られるはず。
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