「居宅介護支援」や「地域密着型介護」って?地域コミュニティをベースとした介護の可能性に注目

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平均寿命が伸び、これからさらに超高齢社会となっていくことが予想される日本。2015年に実施された「国勢調査」では、日本の人口1億2711万人に対し、15歳未満の比率は12.7%、65歳以上の比率は26.7%と発表されており、子どもよりも高齢者の数が多くなっています。

超高齢社会に関連して、話題にのぼるのが地域コミュニティにおける介護の問題です。高齢者が増えるということは、比例して介護が必要な人も増えているというでもあります。地域コミュニティの中で増えていくことが予想される被介護者に対して、どのような介護を行っていくことができるのでしょうか。

地域コミュニティにおける介護の現状

近い将来、高齢者が非常に多くなるという予想を受けて、厚生労働省は「地域包括ケアシステム」という提案を行っています。

国ではなく、自分の住み慣れた地域の行政や民間企業が中心となって、高齢者の生活を支援するという仕組みのこと。ご近所未来ラボでも、この「地域包括ケアシステム」について詳細に取り上げました。

lab.machimachi.com

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地域包括ケアシステム」の中で、特にポイントになるのが「施設から在宅への移行」です。高齢化とともに、特別養護老人ホームへの申込者も年々増加。施設内を利用したい人の受け入れが、徐々に難しくなってきています。それを受けて日本では、施設ではなく在宅での介護を推進するようになりました。

この現状を受けて高い関心を寄せられているのがが、「居宅介護支援と「地域密着型介護」です。

参考

ansinkaigo.jp

地域コミュニティでの在宅介護の入り口となる「居宅介護支援」とは?

在宅介護に興味があるけれど、よくわからないという方もいらっしゃるはず。在宅介護でまず注目したいのが「居宅介護支援」です。

居宅介護支援は、要介護認定を受けた方対象のサービス。専門資格を持つケアマネージャーが、介護保険を受けるために必要なケアプランの作成や、介護に関する困りごとなどをサポートしてくれます。相談料は介護保険でまかなわれるため無料となっています。

居宅介護支援を利用したいと思ったら、まずはお住まいの地域の区役所や地域包括支援センター、かかりつけの病院の地域連携室に問い合わせます。地域連携室では、介護を必要とする人が住む地区の「居宅介護支援事業所」を教えてもらうことが可能です。

そのあとは、教えてもらった「居宅介護支援事業所」へ連絡。そこで、現在の介護状況や、困りごとを相談し、抱えている在宅介護への不安を払拭しましょう。それが、在宅介護を導入する第一歩となります。

参考

www.wam.go.jp

慣れた親しんだ地域コミュニティでの生活を継続させる「地域密着型介護」

地域密着型介護」とは、国ではなく市区町村が主体となって取り組む介護サービスです。各市区町村が、地域コミュニティの意見を聞きながら、独自のサービスを住民に提供します。

例えば、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」というサービスは、自宅に1日複数回の訪問、さらに24時間365日緊急コールに対応しています。もし万が一の事態があったとしても、緊急コールがあるおかげで、安心して在宅介護に取り組むことができます。

住み慣れた地域で利用できるサービスとあって、サービスを受ける側と、サービスを提供する側が近い距離にあります。そのため、その地域に住んでいる住民の意見を反映しやすいといったメリットも。

提供されるサービスについては、各市区町村によって異なります。詳しくは、前述したケアマネージャーに相談するか、区役所の福祉課に問い合わせてみましょう。(こうした地域密着型の福祉サービスをうまく使えるかどうかは、ケアプランや現場スタッフにもよります。)

参考

www.city.yokohama.lg.jp

オランダ発!地域コミュニティの新しい在宅介護システム「ビュートゾルフ」

「地域包括ケアシステム」の導入が進む日本に対し、海外の地域コミュニティに密着した介護システムはどうなっているのでしょうか。

現在、オランダ発の「ビュートゾルフ」という制度が注目を集めています。ビュートゾルフは、オランダの非営利団体がはじめた新しいかたちの在宅介護支援システム。最大12名の看護師のチームで、40人〜50人ほどの要介護者を支援しています。

このチーム最大の特徴は、上司や管理者がおらず、フラットな関係性であること。誰から指示を受けるでもなく、チームメンバー1人ひとりが自分で考えて行動します。そのため、マニュアルや型に当てはまらない介護が可能になっているそうです。患者さん一人ひとりにあった、柔軟な介護ができるようになっています。ビュートゾルフは、設立から7年で約750チーム(約8,000人)が働く大きな組織へと成長しました。

このシステム自体は、介護における新しいかたちとして注目を集めていますが、まだ、日本での導入には至っていません。日本では、医療と介護の世界にまだ溝があり、双方の技術を持つ看護師や介護者が少ないというのが現状です。ただ、徐々に包括的なケアを目指す看護師や医療機関も増えてきています。こうした、フラットな関係性によるチームでの地域介護が日本で実現する日も近いかもしれません。

参考

www.kango-roo.com

地域コミュニティをベースにした介護の中で、マチマチが果たす役割

介護に関する悩みはなかなか人には聞きにくいもの。しかし、自分だけでは抱えきれない、大きな問題でもあります。だからこそ今、様々な人と一緒になって地域で被介護者を支える仕組みが注目されています。

例えば、マチマチの利用者の中には、親の介護について考えている人や、実際に在宅介護に取り組んでいる方もいるかもしれません。そこでまずは、マチマチを利用して、お住まいの地域の介護に関する情報を集めてみてはいかがでしょうか。

マチマチを通じてやり取りするうちに、信頼がおける方を見つけたら、自分が疑問に思っていることを相談してみる…なんていうこともできるかもしれません。介護も地域での助け合いが必要です。助け合いのできる関係を地域で築いていくためにも、ぜひ一度、「マチマチ」を活用してみてください!

machimachi.com