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ご近所の課題を一緒に考えるgreenz.jpの連載シリーズ「となりのご近所物語」のキックオフ!グリーンズとマチマチがトークイベントを開催しました

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近所の人々とのつながりを通じて、地域の課題を解決することを目指すご近所SNS「マチマチ」では、先日ウェブメディア「greenz.jp」と連携したインタビュー企画、「となりのご近所物語」をスタートしました!

lab.machimachi.com

「となりのご近所物語」は、「マチマチ」代表の六人部と「greenz.jp」が一緒に、心地よいコミュニティを育んでいる地域や団体を訪ね、それぞれの物語を引き出すインタビュー企画です。取材を通して、地域コミュニティにおける「心地よさ」を育むための秘訣や、活動の原動力を探っていきます。

 4月25日には、本企画のキックオフを記念し、マチマチを運営する株式会社Properの代表取締役・六人部と、「greenz.jp」を運営するNPOグリーンズのコミュニティエディター・植原正太郎さんによるトークイベントが開催されました。

こちらの記事では、そのトークイベントの模様をお伝えします。

連載「となりのご近所物語」のご紹介

イベントは、参加者それぞれの自己紹介からはじまりました。15名ほど集まった参加者は、それぞれの地域で活動を行う人やコミュニティを作ろうとする人、地域の情報発信を考えている方など。多様でありながらテーマにピッタリの人が集まりました。以下はその一例です。

  • Webサービス会社でコミュニティサービスの開発を担当している方
  • 埼玉県の鹿手袋で地域コミュニティの運営をしている方
  • 羽村市で町内会の活動を最若手でやっている方
  • 64人の住人がいるシェアハウスに住んでいる方
  • 「渋谷経済新聞」の運営に携わっている方
  • カナダから来ている留学生の方

トークはまず、植原さんがgreenz.jp×マチマチの共同企画「となりのご近所物語」をはじめた想い。そして、「となりのご近所物語」の仕組みの説明からスタートしました。

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植原さん:「greenz.jp」は2006年に立ち上がったウェブマガジンです。スローガンは「ほしい未来は、つくろう」。いろんな社会課題を、誰かに任せるのではなく、自分たちで解決していこう……ということを呼びかけるために、その実践者を取材して発信しています。

「greenz.jp」での取材などメディア活動を通し、植原さんは個人的にも「地域コミュニティ」というテーマに深く関心を持つようになったと言います。その背景には、彼の幼少期の経験が、少なからず影響しているそうです。

植原さん:僕は幼少の頃、親が転勤族だったため、全国各地を転々としながら暮らしていたんです。それゆえに「地元」と思える場所がなくて、地域的なアイデンティティがないことに、少し寂しさを覚えていました。

ただ、数年前にいま住んでいる武蔵小山に引っ越して、その寂しさが少しずつ埋まり始めていて。近所に同世代の友達ができて、大人になって初めて“ご近所付き合い”というものをするようになったんです。

誰かが病気になると、友達がおかゆや栄養ドリンクを届けてくれるんですよ。「こういう関係性、東京でもあるんだ。もっと世の中に広まればいいな」と、武蔵小山で暮らすようになって、“地元”的なコミュニティの良さを体感して。「こういうご近所付き合いの輪がもっと広がったらいいな」という思いから、MKN(武蔵小山ネットワーク)の活動を始めました。

lab.machimachi.com

グリーンズでコミュニティマネージャーとして働きつつ、地域の活動に携わるようになった頃、植原さんはマチマチに出合いました。彼は「なんていいサービスなんだ!」とほれ込み、どこかでコラボできないか……と機会を伺い続けていたそうです。

植原さん:今回の「となりのご近所物語」は、greenz.jpの読者の皆さんと一緒に作っていく連載です。というのも、greenz peopleという寄付会員制度で、5人の寄付者が集まると新しく取材記事を1本つくれるという仕組みなんです。現在取材先には「まちにわ ひばりが丘」や「1166バックパッカーズ」「藤野よろづ屋 高橋靖典」などが候補に上がっています。

マチマチ、そしてグリーンズと一緒に「助け合いが自然と生まれるコミュニティづくりのヒケツを知りたい!」と思う方は、是非こちらのサイトをチェックしてみてください!

people.greenz.jp

マチマチが目指す「ご近所のつながりを通して、地域の課題を解決する」世界

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続いて六人部からは、ご近所SNS「マチマチ」の説明が行われました。

六人部:マチマチは「ご近所の人々と情報交換ができるサービス」です。「自分がどこにいるか」に基づいた情報を収集・交換できることを目的とし、実際に地域に住んでいる人が実名で投稿する仕組みになっています。自分と関連性の高い近所の情報が集まるので、美味しい店やおすすめのスポットを知るなど、アクションにつながりやすい特徴があります。

マチチマチの利用が盛んな地域では「自転車買うのにオススメの場所ってありますか?」「近所に新しいラーメン屋さんができました!」といった、他愛もないやり取りが活発に行われているそう。なかには、子育て中のママさんが、地域ごと異なる子育ての情報を相談する場としも活躍しているといいます。

六人部:マチマチを構想した原点は、今の時代にあった「つながり」が近所にあると、生活がよくなるし、楽しくなるのではないかと考えたことでした。何気ない情報交換を通して、地域でのつながりやコミュニティを生んでいく。つながりやコミュニティが増えることで「ご近所の人々とのつながりを通して、地域の課題を解決する」という弊社のミッションを実現したい……そんな思いを持って、サービスを作っています。

Q&Aで探る、マチマチのいま

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greenz.jpとマチマチが「となりのご近所物語」を始めた経緯や、マチマチのサービスの概要が共有された後は、参加者を交えた質問タイムに移りました。まずはマチマチのサービスに対する質問がいくつか飛び交います。

Q:わたしはいま、地域の民生委員として地域課題と向き合っているのですが、ユ「地域課題がマチマチによって解決された」といった事例などありますか?

六人部:最近の例ですと「保育園落ちた」という投稿から、同じように落ちた方や先輩ママさんなどがコメント欄で意見交換を始め、それをきっかけにママさん同士のミートアップが開催された……というケースはありましました。直接的な解決に至るまでの過程が、マチマチ内ですべて可視化されるのは難しいかなと思いますが、このような事例から「解決に近づける手段にはなれるのではないか」という手応えは感じています。

Q:マチマチの中には“リーダー”的ポジションの人がいるのでしょうか?

六人部:以前はリーダー的なポジションの人を各地域に一人設置していましたが、現在はその機能を取りやめました。単純に声の大きい、影響力のある人がSNSに出すぎると、離れてしまう人たちもいるからです。ただ、だからと言って“リーダー的な人がいない”というわけではなく、コミュニケーションを重ねるにつれ、自然とリーダー的存在が明らかになってくるものかな……と、最近のマチマチを見ていると感じています。「ご近所未来ラボ」でもコミュニティマネージャーの方へインタビューを行っていますが、「地域活動では自分から前に出てくるよりも、裏方に回ってサポートするよう意識している」と語られる方が多いですね。

これからのご近所問題をゲストと一緒に考える

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続けて、地域での活動を行う者同士として、それぞれが抱えている地域での課題や、未来の姿などについても議論が進みました。

Q:私は町会に関わっているのですが、未来の「町内会」はどのような姿になっていると思われますか?

六人部:僕個人の意見としては、「町内会」という機能は地域に必要なものだと思っています。ただ現状は、その価値や役割が地域の人々に伝わっておらず、すれ違いが起きている。ですから、より多くの人に情報が届くように、形を変えていくことが必要かなと思います。マチマチをはじめとしたオンラインツールは、町内会の運営負荷を減らす意味でも、効果的な役割を担うかもしれませんね。

Q:一昔前まで、町内会は地域のプラットフォームでした。しかし今は、若い人たちは町から離れてしまい、同じ地域に住んでいるのにそれぞれ違う独立したコミュニティが乱立しているように感じられます。その独立したコミュニティに、横のつながりを持たせたいなと考えているのですが……何かいいアイデアはないでしょうか?

六人部:共通の目的やメリットを作り出すのが重要かもしれません。わたしが住んでいるところは高齢者が多いのですが、目的さえあれば、世代関係なくつながりが生まれやすい。なかなか共通の目的を作るのも難しいかもしれませんが、それによって団結するということは考えられそうですね。

Q:子育て中のママさんが、食卓をシェアできるようなコミュニティを作ろうとしているのですが、参考になりそうな事例などはありますでしょうか? 

六人部:たとえば、「トーコーキッチン」でしょうか。食は、人とつながるきっかけになりやすい。にもかかわらず、近所の人と食べる場所というのが、現状の地域にはほとんど存在しません。だからこそ、場があるだけで人はつながりやすくなる。コミュニティスペースのように地域に“たまり場”を設けることで、地域の人たちをつなげることができると思います。

植原:僕の住む武蔵小山のエリアには、食堂付きの賃貸住宅がありました。現在食堂はなくなってしまったのえすが、その建物1Fに併設されているカフェに、住人が使えるテーブルが用意してあったんです。住人には「まかない券」が配られて、時々顔を合わせて食卓を囲む機会が生まれていて。六人部さんの言う“たまり場”が、もとから併設されているケースですね。いい取り組みだなと感じていました。

地域活動の第一歩に、マチマチを是非ご活用ください!

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最後に、参加者の皆さんそれぞれからイベントの感想を一言もらい、場をしめることに。会場からは、以下のような感想が聞こえました。

「マチマチをきっかけに、新しいご近所付き合いの在り方について、さまざまなところで議論が生まれるんじゃないかな……と期待が持てました」 

「住人同士が顔を合わせられるリアルな関係が必要だと感じました。誰しも、何かがあった時に、近くに住んでいる人が支えてくれたら……という気持ちを持っていると思います。地域のインフラとして、マチマチが機能していったら素敵だなと思いました」 

「場の重要性をあらためて感じました。場があれば、人が集まるきっかけが生まれる。町内会の一員として、新たな場づくりを提案していきたいです」

実際に地域で活動している人、マチマチも使っていただいている方など、さまざまな“まち”に関心のある方々が集まり、Q&Aの時間を長く取ってインタラクティブに展開された本イベント。

イベントを通して、マチマチやグリーンズとともに進めていく「となりのご近所物語」の理解を深められたとともに、現在地域で活動している人が抱える悩みや解決していきたい事例など、さまざまな情報の共有もなされました。

地域で活動されている方も、地域に課題を感じている方も。単に新しい街で新たなご近所さんを見つけたい方も、是非一度マチマチを使ってみてください!

machimachi.com

今回のイベントで興味をお持ちいただけたら、greenz.jp連載企画「となりのご近所物語」へのご寄付もお待ちしています!ご近所の課題を一緒に考える仲間になっていただけたらうれしいです!

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