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住んでいる街の地域コミュニティの問題は、自分たちで解決できるように……そのきっかけとしてご近所SNS「マチマチ」を(『With「 」人~江別はなかよくする』にて、マチマチインタビュー)

EBETSU SECOND PROJECTが運営するメディア『With「 」人~江別はなかよくする』にて、ご近所SNS「マチマチ」のインタビュー記事を掲載していただきました。

EBETSU SECOND PROJECTは「北海道江別市を地元の人間で盛り上げていこう」というコンセプトで立ち上がった、民間プロジェクトです。今回の取材では、マチマチのサービスについて説明をしながら、まちづくりについてお互いに意見を交わす形になりました。

以下、EBETSU SECOND PROJECTさんのご厚意で、こちらにもインタビュー内容を全文転載させていただけることになりました。どうぞご覧ください!

(ここから転載)

【ご近所SNSマチマチって知ってる?】

“With「  」人~江別はなかよくする”の第2回目のゲストは先日6,000万円の資金調達を成功させ、今話題のご近所SNS「マチマチ」を開発運営されている、株式会社properの代表取締役CEOの六人部(むとべ)生馬さん、取締役CTOの藤村大介さん、エンジニアの甚田翔也さん。今回は東京と江別でskype飲み会を行いました。

f:id:MegumiHarada:20170310172007j:plainマチマチは近所に住んでいる方とのコミュニケーションを通じて、地域の課題を解決したり、近所の情報を交換することができるソーシャルネットワークサービス。実際にその地域に住んでいる人のみ使うことができます。現在東京を中心にユーザーが数が増えてきている今話題のSNSです。
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マチマチ https://machimachi.com/
株式会社proper http://www.proper-inc.com/

フェイスブックって友達が増えれば増えるほど、自由に発言しづらくなるじゃないですか(笑)

EBETSU SECOND PROJECT(以下セカプロ):本日はよろしくお願いいたします!まずは乾杯しましょう!「かんぱーーーーーーい!」

セカプロ:不思議な感じですね、江別市と東京でskype飲み会って(笑)

六人部:そちらの場所はカフェかどこかですか?

セカプロ:ここは「江別港」っていって、江別のまちづくりの拠点のひとつなんです。ここをきっかけに、まちづくりに関わっていく方が多い、江別にとってはとっても大事な場所です。ちなみにここでは江別名産の小麦を使った「えべちゅんラーメン」を味わうことができます。美味しいですよー。 

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六人部:そうなんですねー。それと「EBETSU SECOND PROJECT」拝見させていただきました。いろいろな取り組みをされているんですね。びっくりしました!

セカプロ:ありがとうございます!うれしいなー。さっそくですが簡単な自己紹介をしていただいてよろしいでしょうか。

六人部:代表の六人部です。いろいろやってきてのですが、今の会社の直前はメガネEコマースサイト「オーマイグラス」を創業していました。5本までだったらご自宅まで無料でお届け、気に入らなかったら返品できるサービスです。「オーマイグラス」が軌道に乗ってきたので、次に始めたのが「マチマチ」です。二児の父で“地域”や“まちづくり”に興味がでてきたのは子供達が生まれてからですね。

藤村:初めまして、エンジニアの藤村です。直前はQuipperというサービスをアジアに展開していました。もともと親が“まちづくり協議会”に15年くらいやっていたのを端からみていたのですが、まさか自分が“まちづくり”に関わる仕事をすると思っていませんでした(笑)

甚田:現在大学4年生でスタートアップ数社でインターンをしてきて、六人部さんに誘っていただいて現在「マチマチ」の立ち上げから携わらせていただいております。

六人部:甚田はBASEなど数々のヒットサービスのスタートアップを渡り歩いているんですよ。

セカプロ:「BASE」使ってます!(笑)ってことは「マチマチ」も当然流行るってことですよね(笑)

六人部:そうです!(笑)

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セカプロ:それでは「マチマチ」を始めようとしたきっかけを教えてください。

六人部:次はどんな事業をしようかと考えていたんですよ。最初はフィンテック(金融×テクノロジー)路線で考えていたんですが、家業の不動産事業を手伝っていく中で、「家探しに困っている人」って本当に多いなーと感じました。ネットサービスを使って“物件自体”は便利に探せるようになったけど、どんな人が住んでいるのか?どんなコミュニティがあるのかを知ることができないなーって思ったんです。

じゃあ、町の情報、コミュニティの情報はなんで手に入らないのか?って考えた時、コミュニティ自体がそもそも少ないことに気づいたんです。そこで、それならコミュニティ自体を作ってしまおうと思ったのがご近所SNS「マチマチ」なんです。マチマチを通してちょうどいい距離感のコミュニティができていけば、地震などの災害があったときにも、スムーズに助け合えるようになると思うんです。

セカプロ:なるほどー、僕がマチマチを見つけたのはとある個人ブログで、どこかでプレゼンをやられた時のレポートだったかな。ひさしぶりに、違う流れを感じたのを覚えています。ITサービスなのにクローズド。どんどん広がって、つながっていきましょう的なご時世に、範囲を狭くすることで逆に自由になっていくのが新しいなーと思いました。フェイスブックって友達が増えれば増えるほど、自由に発言しづらくなるじゃないですか(笑)。セカプロメンバーに「こんなサービスあるよ」っていったら食いつき方が半端なかったです(笑)

六人部:ありがとうございます!まだ始まったばかりなのに、みつけていただいたのが嬉しいですね!僕と藤村で周りのベンチャー企業の経営者や、投資家の方々に「マチマチ」のことを話していたのですが、今まで僕らが手がてきたサービスとあまりにかけ離れていて「なんでそんなことをやるの?」「儲からなそう」って言われました(笑)

セカプロ:確かに(笑)

六人部:はじめから儲けるというよりは、マチマチが広がることでの社会的課題を解決していくことのほうが大事かなと思ったんです。

まず自分たち、地域住民がうごいて、そのあとに行政に手伝ってもらう

セカプロ:東京だとご近所の方は知り合いでないことが多いイメージがもっているのですが実情はどんな感じでしょうか?

六人部:そうですね、東京は移り住んできた人が多いので、また1つの場所に長く住んでいないことが多いですし、家族も近くに住んでいない。ですのでご近所で知り合いがいないケースはデフォルトで多いですね。

セカプロ:江別の場合は、ご近所の方々は把握しているいんですが、シニア層が多いエリアなんですよ。シニア層の方々とはリアルにつながることできるんですが、僕のエリアの場合、子育て世代とつながるのがなかなか難しいんですよ。フェイスブックの場合、セカプロみたいに、江別の中の「大麻(おおあさ)」とか「野幌」とか点在している子育て世代の友達とつながれるんですが。マチマチが広がっていくと、さらにご近所の子育て世代の方とつながれるじゃないかと期待しているんです。

六人部:なるほどー。

セカプロ:まちづくりって「この指とまれ!」でやることが多いので、必然的に意識が高い人しか会うことができないことが多いですよね。

六人部:意識が高い人たちは勝手につながると思うんです。現状、まちづくりって意識高い人がメインになっていると僕も思います。マチマチはどちらかというと、そういった意識が高い人たちだけでなく、忙しく働いているんだけど「ちょっとまちづくりに興味がでてきた」って人や「有事みたいに、なにかがあった時にどうしよう」って思った人も気軽に参加出来るプラットフォームになれたらなーと思っているんです。「自分たちで、自分たちの地域の課題を解決する」今後の日本に限らず世界的にもこういった流れになるんじゃないかなと思っています。

セカプロ:そうですね。そうせざるをえなくなるかもしれませんね。

六人部:行政にだけ頼るのではなく、まず自分たち、地域住民がうごいて、そのあとに行政に手伝ってもらう、後押ししてもらうという流れ、いわゆる「協働」がここ10年、20年くらいの流れだと思います。また行政の方とも話す機会が多いのですが、現状行政に協力してくれているのは、町内会、自治会の役員の方々がメインになっていて、やはり高齢化がすすんでいるそうなんです。例えば、町内会、自治会の役員の方に地震防災施設の鍵も保管してもらっているのですが、もし地震などで非常事態になった場合は、若い世代が鍵を保管していた方が有事の際の働き手としては適切だと思うんですよ。

セカプロ:確かにそうかも。

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六人部:じゃあ、僕たち世代が町内会、自治会に入れば良いのですが、町内会、自治会への入会って結構ハードル高いじゃないすか?どうやってはいっていいかがわからないし、はいったら何をするのかわからないし。

セカプロ:結構こわいと思っている人多いですよね(笑)。入れば結構楽しいんですけどね。地域愛が深まるし、子供達のためにもなると思います。結局、その地域から引っ越しをしないでいつづけるかどうかは、その地域の景色でも施設でもなくて、友達、仲間がいるかどうかがポイントだと思います。「マチマチ」がひろがっていくことでライト町内会、カジュアルな町内会ができるとうれしいな。シニア層の第1自治会、子育て世代のカジュアルな第2自治会、青年部的な(笑)

六人部:僕ら世代でも自治会的な活動はアリだと思うんですよ。「マチマチ」を始めてから、武蔵小山で20代から30代くらいの世代で30人くらいの自治会的な動きをしているグループ(MKN)に会うことができました。調味料の貸し借りから、引っ越しの手伝いや、具合の悪い人がいたら様子を見に行くとか、マチマチがめざしている活動をすでにされているんです。

lab.machimachi.com

セカプロ:それって江別でいうところのフェイスブック江別会かもしれませんね。ただフェイスブックをやっていない人とも知り合っていきたいなー。

フェイスブックやらない方の中で、実は町内会のために発揮できるすごいスキルもった方がいっぱいいると思うんですけど。きっと会社勤めの方で日常生活を仕事関係者に見られたくないって思う人が多いと思うので「マチマチ」みたいに閉ざされたSNSだと仕事関係の人に見られることがなくて安心して交流できますよね。

六人部:ちょっとビールとってきます(笑)

妖怪ウォッチは基本、町内をでない“ご近所”の話

セカプロ:マチマチの特徴のひとつとして「免許書」や「保険証」の写真をアップロードして住所確認をするというのがあると思うのですが、どういった経緯でこういう仕様にされたんですか?

六人部:ご近所って何かを考えたときに、われわれは「あそこの角に住んでいる山田さん」みたいな感じで住んでいる場所、名前がわかっている状態が“ご近所”だと考えていまして、オンライン上に“ご近所”をつくるために住所確認が必要なんです。そのことによって安心安全なコミュニティができるかなと。(注:マチマチでは、安全性の確保のために、住所が他のユーザーから見られることはありません。公開される範囲はあくまで丁目の単位までです。)マチマチはあくまでもツールなので、まちおこし、地域づくりに強い思いのある方がいる地域だけでつかってもらうと、いいなーと思っているんです。

セカプロ:はじめは全国に一気に展開するんじゃなくて(注:2017年6月6日、資金調達の達成、全国展開を発表されました)、マチマチ、自治に興味があるっていう人が使っていくと思うので、キュレーション、フィルター機能にもなっていますよね。

六人部:現在、あまり広報していないので、セカプロのみなさんから連絡いただいた時は本当にびっくりしましたよ(笑)。なんでって。

セカプロ:知らないですよね、江別って(笑)

“ご近所”ってフレーズいいなーと思うんです。グローバル化が叫ばれてる今、ローカルでもなく“ご近所”。ローカルだと田舎って感じするんですけど、“ご近所”だと都市の中のローカルな感じがして僕はおもしろかったですねー。

六人部:“ご近所”、家の近くの人と知り合って会話がはじまると、きっといいことが起こると思っています。僕自身も町内ですれ違った方と挨拶をしたりしながら、近所に顔見知りが増えていくと幸せを感じるようになるのではないかと考えています。そして、徒歩圏内のご近所さんこそ、これからの時代、様々な地域の課題解決に大きな威力を発揮すると考えています。

セカプロ:“ご近所”って流行ると思うんですよ、ポケットモンスターってあるじゃないすか。ポケットモンスターは世界中を旅するんですけど、ここのところ流行っている妖怪ウォッチは基本、町内をでない“ご近所”の話なんですよ(笑)それって社会の気分だと思うんですよ。

六人部:なるほどー(笑)それいいですねー。

セカプロ:あ、そうそう、お聞きしたかったのがマチマチの“ご近所”の定義ってどのくらいの範囲なんでしょうか。

藤村:今は基本的にその方のご自宅から徒歩圏内を“ご近所”としてます。具体的にいうと800m圏内です。不動産業界でよく使われている定義でもあるんです。

セカプロ:そうだったんですね。東京と江別では“ご近所”感覚が違うと思うんです。北海道だとまず歩いて移動しないって人多いですからねー。距離ももちろん“ご近所”の大事な要素ですが人口密度も重要になってくると思うんです。

六人部:あと、移動手段、移動時間も大事だと思っています。

セカプロ:確かに、北海道は車で移動多いですいいですうねー。

六人部:将来的には町に住んでいる、その町をよく知っている、中心的な人、リーダーにご近所の範囲を決めてもらうのが理想だと思っています。

セカプロ:すいません、いきなりのぶっこみ質問なんですけど「江別市」って知ってました?(笑)

六人部:ごめんなさい、知りませんでした(笑)

藤村:僕は知ってましたよ、札幌の隣って認識で(笑)

セカプロ:おおー!うれしい!それでは江別のゆるキャラ「えべチュン」です!知ってます?

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甚田:ぼくもみたことあるかも!

セカプロ:おおお! あー、そろそろ時間がなくなってきました、今後のマチマチの展開をおきかせください。

六人部:いろいろやりたいことがあるのですが、今後はパイロット制度とリーダーという役割を導入しようと思っています。まずパイロット制度というのは、やりたい!っておもったリーダーから申し込みがあったら、まずその町のマチマチを立ち上げることができます。
その後、3週間以内にその町に住んでいる人を5人を集めて、住所確認を完了していただく。完了できなかったら、一度その町のマチマチは利用できなくなるという制度です。このパイロット制度の目的は、冷やかしでマチマチを始めたはいいが、その後二度と訪れないような方ではなく、本当に町のことをおもっている人たちやその町に根付いている人たちにマチマチを使ってもらいたいという思いから作りました。
リーダーというのは、その町でマチマチを開始した人やその町に貢献している方にそのような称号をつけていこうと考えています。

セカプロ:よし!江別でもメンバー増やしていきましょう!

(転載ここまで)

オリジナルの記事はこちら 

マチマチを利用して、ご近所さんと交流してみよう!

マチマチでは今後も引き続き、地域の皆さんがよりよいご近所ネットワークを構築できるようなお手伝いを、積極的に行なっていきます。「地域でコミュニティを作って盛り上げたい」と考えている方は、ぜひマチマチを使ってみてくださいね。

machimachi.com